高校で生物を履修した者から見たコロナウイルスについて
皆さんどうも、今回は最近流行しているコロナウイルスについて少し書いてみたいと思います。当方は高校の生物の知識しかないのですが、みなさんと共有していきたい知識を伝えていきたいと思います。
1,ウイルスとは?
ウイルスには多くの種類があります。コロナウイルスはその一種です。他にはノロウイルス(食中毒などの原因)、バクテリオファージなどもウイルスの一種です。
ウイルスは私達の体に感染すると、体の細胞に自らの遺伝情報(DNA)を打ち込みます。ここから私達の体の中で増殖、そして増殖しすぎると風邪や肺炎などを発症してしまうのです。
2,新型コロナウイルスと他の病原体の違いは?
新型コロナウイルスはその名の通り、2019年末に発見された新しいウイルスです。従来のコロナウイルスはただの風邪(普通感冒)の病原菌ですが、新型コロナウイルスは体に免疫がないため、多くの人が重症化してしまうという特徴があります。
3,なぜ重症化しやすいのか
新型コロナウイルスは先述したとおり新しいため体内で免疫ができていませんでした。そのため増殖を抑えきれず、発症しやすくなってしまったと考えられます。加えて、この新型コロナウイルスは肺まで到達し、肺炎を起こしやすくするウイルスでした。鼻の嗅上皮(匂いを判別する細胞)に感染すると匂いを感じづらくなったり、味覚芽(味を感じる細胞)に感染すると味を感じなくなってしまったりします。このような症状は従来の風邪では考えられなかったため、遺伝情報を司るDNAになにか変更、進化があったのかと考えられます。
4,飛沫感染と空気感染の違いは?
飛沫感染は、くしゃみや咳などによって出された飛沫の粒子を吸い込むことによって体内にウイルスを入れることになります。空気感染は、空気中を漂うウイルスを吸い込むことによって体内にウイルスを入れることになります。空気感染のほうが圧倒的に感染力が高くなります。
5,免疫がどうして働かなかったの?
新型コロナウイルスは新型であるため我々には対抗する免疫が備わっていませんでした。これが重症化の原因と考えられているのは先述のとおりです。ここでは免疫ができる仕組みを簡単に話して言いたいと思います。
免疫は私達に親から遺伝で伝わってきたものもあります(自然免疫)。加えて、おたふく風邪など、自分がかかることによって獲得する免疫もあります(獲得免疫)。従来のコロナウイルスは自然免疫や獲得免疫などによってすでに対抗できるものでした。しかし新型コロナウイルスは免疫なかったのです。従来のコロナウイルスとはウイルス表面の形が異なったために免疫が働かなかったのです。
6,変異型が多いのはなぜ?
新型コロナウイルスはどんどん変異型が出ています。それはウイルスが進化のようなものをしているからなのです。厳密にはウイルスは生物に分類できないので「進化」と呼ぶのは語弊があるのですが、より感染力や、重症化しやすいタイプが残りやすいようです。すなわち感染力の強い型が、弱いものに取り変わっていくと考えられます。
今回はこのくらいで以上とします。また書きたいことがあったらまた上げていきたいと思います。