bloggerbetterの日記

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ほんまごめん

 ちょうど20年前の春,大学3年の時です.イベント系サークルの繋がりで,男女3人同士で合コンをしました.幹事は僕で,終始僕が場を取り持っていた感じでした.合コン自体はそれなりに盛り上がり,2次会まで全員で居ることができました.

 

 事件が起こるのはその後日のことです.

 

 合コンで同じだった男子(A君とします)とご飯を食べていると,A君は合コンで知り合った女の子(Kさんとします)に惚れ込んでいることを知りました.

 そこで私は,「え,Kさん彼氏いて,人数合わせで来てくれたんだよ」と教えてあげました.

 A君は一呼吸おいて,「えっ」といった後は目を合わせてくれず,10秒に1回水を飲んでいました.それ以来,僕とA君はなんだか気まずくなり,授業で近くに座ってもあまり話さなくなるような仲になってしまいました.そのまま大学を卒業し,僕は結婚しましたがA君を結婚式に呼ぶことはできませんでした.

 もちろん僕にも非があります.事前にKさんには彼氏がいて人数合わせで来てくれたと言うべきですし,A君にももっと気を使った伝え方があったと思います.

 

 さらに,僕の反省点はこれに留まりません.僕の結婚式にKくんを呼ばなかった大きな理由.それはAさんが僕の嫁だからです.

 

 実は合コンの前から僕とKさんは付き合っていました.大学の学籍番号が近く,1年の時のゼミの授業が一緒でよく話していました.そこから2人で遊ぶようになり,1年の春休みに付き合い始めました.

 Kさんはしっかり者で,大学の課題や試験はいつも高得点を取りに行くような人でした.周りが進級できればいいからと手を抜く中,Kさんだけは教科書とノートとペンを携えて授業に臨むような素晴らしい人です.結婚するならこの人しかいないな,この人となら一生を過ごしたいと思える.そう感じていくようになりました.

 だからこそ手放したくなかったのです.もちろん友達のA君にも.

 彼氏彼女がいない大学3年生は出会いを求める猿です.サークルの新入生歓迎会で1年生を漁り,品定めする.それに敗れたものは合コンを開いてどうにか交際相手を見つけるのです.

 私にも合コンを主催してほしいといった連絡が来るようになり,A君が参加する合コンを開くことになりました.A君は本当に張り切ってくれて,居酒屋の個室についてるカラオケでも一番最初に歌ったり,積極的に注文を入れたりしてくれていました.そんなA君も優しく,今後も友達として関わっていきたかったのですが,残念です.

 

 A君,ほんまにごめん.